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解説2026/05/07

JPEG と PNG の違いを徹底比較【使い分けの正解】

JPEG と PNG はどちらも定番の画像形式ですが、得意分野はまったく違います。用途別の使い分け方とファイルサイズの違いを比較解説します。

JPEG と PNG は誰もが日常的に使う形式で、何となく混在しているのが普通です。それで困らない場面も多いのですが、本来 JPEG で十分なところに巨大な PNG を使ってしまったり、PNG にすべきところに JPEG を使って文字や輪郭が滲んでしまったりします。

ここで両者の違いを整理し、毎回正しく選べるようにしておきましょう。

根本的な違い

JPEG は非可逆圧縮。 保存時にエンコーダーが画像を解析し、人間の目に気づかれにくい情報——微細な色変化、テクスチャ、暗部のディテール——を意図的に捨てます。ファイルは大きく軽くなりますが、捨てられた情報は二度と戻りません。

PNG は可逆圧縮。 すべてのピクセルが完全に保持されます。ファイルは大きいものの、元データとビット単位で同一です。データの欠落は発生しません。

JPEG と PNG の違いは、ほぼすべてこの 1 点に由来します。

JPEG が向くケース

写真。 写真は何百万もの色がなだらかに変化します。JPEG の圧縮アルゴリズムはこの種の内容に最適で、ほとんど画質低下が分からないままサイズを 80〜90% 削減できます。カメラの 6 MB の RAW が、Web 用には 500 KB の JPEG で十分実用に足ります。

サイズが重要な場面。 ストレージや帯域が問題になるときは、写真であればほぼ常に JPEG が小さくなります。

共有・SNS 用途。 JPEG はあらゆる端末・アプリ・サイトで開けます。互換性で迷ったら JPEG を選んでおけば安心です。

PNG が向くケース

スクリーンショット。 スクリーンショットには鋭い文字・硬いエッジ・フラットな色面が含まれており、JPEG の圧縮が最も苦手とする内容です。文字には JPEG 特有のノイズが目立ちます。PNG なら 1 ピクセルも崩れません。

ロゴやグラフィック。 ロゴは鋭い輪郭と単色塗りつぶしの組み合わせ。JPEG はそのエッジをにじませてしまいますが、PNG は鮮明なまま保持します。

透過背景が必要。 JPEG は透過非対応。元画像の透過領域は白く塗りつぶされます。PNG は完全なアルファ透過に対応しており、ロゴ・アイコン・色付き背景に重ねる素材には欠かせません。

何度も編集する画像。 JPEG は保存のたびに非可逆圧縮が再実行され、品質が少しずつ劣化します(世代劣化)。繰り返し編集するなら作業ファイルは PNG(ほか可逆形式)にし、最終出力だけ JPEG にしましょう。

サイズ比較

同じ画像で比較するとこんな具合です。

画像の種類PNGJPEG(90% 品質)JPEG(75% 品質)
写真(1200×800)約 2.5 MB約 200 KB約 120 KB
文字入りスクリーンショット約 400 KB約 350 KB(ノイズあり)約 200 KB(顕著なノイズ)
白背景のロゴ(800×400)約 80 KB約 120 KB約 70 KB

写真では JPEG が圧倒的に小さく、スクリーンショットやグラフィックではサイズ差が小さい上に画質低下が見合いません。

用途別早見表

場面形式
カメラやスマホで撮った写真JPEG
スクリーンショットPNG
ロゴやアイコンPNG または SVG
透過背景のあるグラフィックPNG または WebP
表示速度を重視する Web 画像WebP(未対応時は JPEG)
再編集する作業ファイルPNG
共有・アップロード用最終出力写真は JPEG / グラフィックは PNG

JPEG と PNG を相互変換する

形式を切り替えたいときは:

すべてブラウザ内で処理し、ファイルはアップロードされません。

よくある質問

PNG を JPEG に変換すると画質は落ちる? 写真の場合のみ目に見える損失があります。写真を PNG → JPEG にすると非可逆圧縮が入り、見た目はほぼ同じですが一部データは失われます。スクリーンショットやロゴのようなグラフィックでは、JPEG が鋭いエッジや文字を扱えないため、目に見えて画質が落ちます。

JPEG を PNG として保存し直したら元の画質に戻る? 戻りません。すでに圧縮済みの画像を可逆形式でコピーしているだけで、JPEG 圧縮で失われた情報は永久に戻りません。

PNG は JPEG より常に綺麗? PNG は常に「可逆」ですが、写真で「綺麗に見える」かはまた別の話です。高品質の JPEG なら写真の見え方は PNG とほぼ同じで、サイズは大幅に小さくなります。「高画質」と「可逆」は別の概念です。